簡単な電解装置の図。非分離型電解槽を示す。反応容器の大きさはだいたい 30 ~ 100 mL くらい。電極の大きさは 1 x 1.5 cm2 程度。装置は簡単で、" とりあえず電気でも流してみるか" という場合には便利。もっとも、陽極で酸化されてできた活性種が直ちに陰極で還元されてもとに戻ってしまうという悲しいことが起こったりする場合がたまにある。
簡単な電解装置の図。分離型電解槽を示す。反応容器の大きさはだいたい 30 ~ 100 mL くらい。電極の大きさは 1 x 1.5 cm2 程度。電解室は隔膜を挟んで二つの部分 (陽極室・陰極室) にわかれている。陽極での反応 (酸化反応) と陰極での反応 (還元反応) が分離できる特長があるが、装置が複雑になり、また一般に印加電圧 (極板間の電位) が高くなる欠点がある。
電解を工業的に行うためには、電解槽を大きくするだけではなく、いっぱいつなげることが多い。電極の大きさ・形状、電極間の距離、反応溶液の流し方などで電流効率 (流した電気量のうち反応に用いられる電気量の割合) が大きく変化し、コスト (お金!) を下げるために反応装置の十分な設計が必要となる。