国内の縄文・弥生期の多くの古代遺跡から、様々な赤色酸化鉄(ベンガラ)が出土している。これらのベンガラについては、これまで考古学分野の視点から研究され、多くの知見が得られている。しかし、材料科学的な検討は十分とはいえない。
そこで、我々の研究室では、約15年ほど前から国立奈良文化財研究所と、さらに最近は京都国立博物館や鹿児島県・熊本県の教育庁・埋蔵文化財研究センターなどと共同で、種々の最先端分析機器を用いて、材料科学的に詳細に検討を加え、興味深い成果が数多く出始めている。今後、さらに精緻な研究を進め、成果を公表する予定である。
(参考:鹿児島県埋蔵文化センター資料)
(参考:鹿児島県埋蔵文化センター資料)