研究テーマ
T.新規機能セラミックス材料の研究開発
(2)酸化鉄系高周波磁性体薄膜材料
概要
電子通信機器の小型化・高性能化にともない、高い周波数帯域で優れた高周波磁気特性を有する軟磁性体薄膜の開発が切望されている。本研究室では、理論 的に優れた高周波磁気特性を持つことが期待される六方晶プラナ型フェライトに注目し、その薄膜の作製に世界ではじめて成功した。その特徴は、金属イオンが均一に分 散固定される錯体重合法を用いて原料溶液を調製し、コーティング法により薄膜を作製した点である。そこで、現在では実用化の鍵となる、さらなる成膜温度の低温化と 欠陥のない高品質な薄膜の実現を目指し、原料溶液の組成、粘度等の成膜条件の最適化をこころみている。
発表論文
- 1) T. Fujii, A. Harano, M. Nakanishi, J. Takada, Low-temperature growth of c-axis oriented Y-type hexagonal ferrite thin films by the polymeric precursor method, J. Mater. Res., 16 (2001) 2471.
- 2) K. Komatsu, M. Nakanishi, T. Fujii, J. Takada, Preparation of Y-type hexagonal ferrite's films by polymerized complex method, J. Magn. Magn. Mat. vol. 272-276, Suppl. 1, (2004) E1831.
このページの先頭へ