研究テーマ
U.フロンティア複合材料の研究開発
(1)フェライト系および炭素系電磁波複合材料
概要
精密機器などへの電波障害(電磁干渉, EMI)を防ぐために、古くから磁性酸化鉄(フェライト)と炭素が利用されてきました。電波を利用した新しい技術が次々と開発され、広く普及するにつれて、新たな電磁環境に対応できる新しい材料(EMC材料)が求められています。
本研究室では、異なる特性を持つ材料を複合化することで高性能化(高周波化、広帯域化)を実現するというコンセプトに基づき、新しい材料の開発を目指しています。
現在はギガヘルツ(GHz, 109 Hz)帯域での使用を視野に入れ、六方晶フェライトをベースにした複合材料と、高透磁率合金と炭素の複合材料について、吸収周波数の制御、吸収体の薄型化を検討しています。
発表論文
- 高田 潤, 中西 真, 藤井達生, プレセラミックス法によるフェライト系複合材料の作製と電磁波吸収特性, 日本応用磁気学会誌, 26 (2002) 818-822
- J. Takada, M. Nakanishi(共著), Preparation and Microwave Absorption Properties of Novel Ferrite/Semi-Crystallized SiC, "Nanoscale Magnetic Oxides and Bio-World", Heron Press (2004) 67-74
- 高田 潤, 中西 真(共著), 電波吸収材料としてのフェライト材料の特性と評価, 「最新電波吸収材料の開発[事例集]〜最適選定・設計・活用法・評価・測定法〜」, 技術情報協会, (2006) 27-36
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