フラーレン、カーボンナノチューブ、グラフェンなど、新しい形態の炭素が次々と見出され、それらの持つ性質に注目が集まっています。また、様々な形態の炭素と金属、金属化合物をナノスケールで複合化することにより、性能を飛躍的に向上させることが様々な分野で検討されています。 本研究室では、炭素中にナノサイズの金属・合金粒子が分散した複合材料を調製し、触媒、電磁材料などへの応用を目指して様々な物性(電気的、磁気的、化学的性質)の評価とその制御を試みています。その際に、炭素源となる原料(木材、樹脂、有機化合物など)に金属イオンを高分散させた前駆体を経由して複合材料を調製していますが、この前駆体の新しい調製方法の開発にも取り組んでいます。