研究テーマ

  1. 環境調和型の新しい触媒反応の開拓:
    Development of Novel Catalytic Processes for Green-Sustainable Chemistry.
    レニウムルテニウムなどの遷移金属錯体触媒を用いる新しい有機合成反応を開拓しています。とくに実用的な環境調和型分子変換反応の開発を行なっています。

  2. 新しい有機金属反応活性種の創製による高選択的合成反応の開発:
    Invention of Highly Selective Synthetic Reactions with Novel Organometallic Species.
    反応を制御し、選択性の高い分子変換を目的に、新しい有機金属反応剤の開発研究を行なっています。とくに、クロムチタンタンタルなどの前周期遷移金属の特性を活かした合成反応に焦点をあて研究を進めています。

  3. 金属の新規活性化法の開発と低原子価金属から有機化合物への電子移動過程の制御:
    Control of Electron Transfer Process from Low-Valent Metals to Organic Compounds and Activation of Metals.
    有機化合物の還元や有機金属化合物の生成においては、低原子価の金属から有機化合物への電子移動が鍵となります。その過程に影響を与える因子を明らかにするとともに、分子変換反応を制御する研究を行なっています。また、亜鉛マンガンアルミニウムなどの金属の活性化のメカニズムを解明し、新しい活性化法も開発しています。

  4. 新規有機金属錯体の単離と構造決定:
    Isolation and Structure Determination of Novel Organometallic Complexes.
    反応の活性種である有機金属錯体の単離し、その単結晶のX線結晶構造解析やNMRなどを測定して構造を決定する研究を行なっています。得られた錯体の構造とその反応性、触媒活性についても調べています。


 レニウム錯体触媒を用いる最近の研究成果 (Organometallic News 2013年第2号より)