岡山大学方式人工網膜 本文へジャンプ
光電変換色素を使った人工網膜試作品の開発

光電変換色素のポリエチレン・フィルムへの固定

 選んだ光電変換色素を人工網膜として機能させるためには、なにかフィルムのような薄膜の表面に色素を化学結合しなければならない。この点については、岡山大学大学院自然科学研究科(工学部)島村薫名誉教授と内田哲也講師(高分子化学)の協力を得、材料として、スーパーなどでレジ袋として使われているポリエチレン・フィルムを選択した。ポリエチレン自体は、人工関節や人工血管にすでに利用されており、生体材料としての安全性と安定性も確立している。ポリエチレン・フィルムを発煙硝酸にさらすことによって、表面にカルボキシル基を導入し、次に、エチレン・ジアミンのアミド基を介して光電変換色素のカルボキシル基と結合させることで、人工網膜プロトタイプ(試作品)は出来上がった。

 
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